本美術館に収録の作品に使われている竹の材料について、簡単にご説明いたします。
根曲竹 鳳尾竹
紫竹 斑竹
胡麻竹
煤竹 晒竹
籐
根曲竹
日本に多いクマザサ属の「ネマガリダケ」です。 特に、 曲げやすいので縁巻き用に適しています。
鳳尾竹
マレー、インドネシア原産の「ホウライチク」を鳳尾竹とも呼ぶ様ですが、父は「ネマガリダケ(根曲竹)」
の煤竹になったものを「ホウビチク(鳳尾竹)」と呼んでいます。
表皮の色を生かした使い方が合っています。
紫竹
自然についた色ですが、マダケ属のハチクの変種で「シチク」と呼びます。
いかにも高貴な色で、味わいのある使い方ができます。
斑竹
「ハンチク」と呼びます。 表面に斑紋を有するものですが、自然にできた場合と寄生菌によってできたものがあり、後者の場合は細かい細工には適しません。
胡麻竹
「ゴマダケ」です。 「淡竹(ハチク)」(関東中部に多く、すだれ、釣り竿、垣根など細割細工物に適します)の変種で、黒褐色の点々があります。
下の風呂先屏風の枠に使われているのが、胡麻竹です。 表皮が固く曲げにくいので、この様な使い方が多いです。
煤竹
「ススダケ」は竹の種類ではなく、 藁葺きの家の天井裏などに使われていた竹が、囲炉裏の煤などの影響を受けて長い年月の間に独特な色に染まったもので、父に言わせると(ちょっと誤解されそうな
言葉ですが)縄目の跡が付いたものは珍品とのことです。
残念ながら最近は入手が困難になってきました。
晒竹
「サラシダケ」と呼び、竹の種類ではなく、油抜きして漂白した竹材のことです。
晒した初期には、白く象牙色に近いですが、日に焼けてくるとあめ色に近い色に変わっていきます。
籐
「トウ(
Rattan )」は竹科ではなく、インドネシアなどの熱帯アジア地方に自生するヤシ科つる性植物で、籐だけを用いた作品は勿論のこと、柔らかく曲げに強いので竹籠の縁のかがりなどに使われます。
参考資料:
1. 「図説 竹工芸 竹から工芸品まで」、佐藤庄五郎、 共立出版、昭和49年
2.
駒ノ旺竹工房 → 竹の種類
3.
竹 Bamboo Home page Collection →
日本の竹、
世界の竹